更新日:08年04月24日

PCB・ダイオキシン類汚染土壌の浄化実証実験における「基準値を超えるダイオキシン類の環境大気中への漏出」に関する申し入れ



北九州市長  北橋 健治 様 

2008年4月24日

 

PCB・ダイオキシン類汚染土壌の浄化実証実験における「基準値を超えるダイオキシン類の環境大気中への漏出」に関する申し入れ

 

 

日本共産党北九州市会議員団 団長 石田 康高

 

  エコタウンの実証研究エリア(若松区向洋町)において株式会社竹中工務店が実施した「PCB・ダイオキシン類汚染土壌の浄化実証実験」の施設からダイオキ シン類が外部へ漏出し、施設周辺の大気から環境基準値(1立方メートル当たり0.6ピコグラム)の1・56倍に相当する0.94ピコグラムのダイオキシン 類が検出された。

  竹中工務店の実証実験は本年4月1日で終了しているが、その最終日の実験終了後に施設の敷地境界の大気環境をサンプリングし、分析を行なったところ、ダイ オキシン類が環境基準値を超えていることが判明。竹中工務店が今月15日に市へ報告し、基準値を超えるダイオキシン類の環境大気中への漏出が明らかになっ た。

  新聞報道によると、今回のダイオキシン類漏出に関して、市環境局は「人体への影響はないと思われる」と述べている。しかし、基準値を超えるダイオキシン類 の漏出はあってはならないことであり、市民とりわけエコタウンが立地する若松区の住民は強い衝撃を持って今回の事態を受け止めている。農業、漁業の生産者 からは、風評被害を心配する声も、我が党市議団に寄せられている。

 いわゆる環境産業の集積を図るエコタウン事業は、廃棄物及び汚染物を拠点的に集中させることから、常に環境汚染の危険性と隣り合わせであり、その遂行にあたっては万全の安全対策が求められることは言うまでもない。

 このたびの事態は重大であり、市民の安全と健康を守る立場から、以下、緊急に申し入れる。

 

 

  1. 現場を封鎖する応急的な対応がとられているが、周辺環境への影響調査および原因究明を早急に行ない、土壌等の汚染があった場合には原状回復の措置をとること。調査及び汚染除去の費用は原因者負担とすること。
  2. PCB・ダイオキシン類の汚染物及び廃棄物の処理(または実証実験)を行なう施設については、今後、排出源及び周辺環境のモニタリング結果の公表を義務付けること。
  3.  エコタウン内においては、今回とは別の事業者が、PCB等汚染土壌処理施設の営業運転を既に昨年8月から実施しているが、このたびの事態を踏まえ、施設からの排気及び周辺環境モニタリングの回数増を早急に検討し、実施すること。

               以上

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