更新日:09年05月14日

新型インフルエンザ対策に関する緊急申入れ



北九州市長 北橘 健治 様

北九州市議会議長

北九州市議会 各会派 議員団 団長

新型インフルエンザ対策に関する緊急申入れ

メキシコ、米国などで発生した豚インフルエンザの人への感染が国境を越えて拡大する中、世界保健機関(WHO)は、4月28日に新型インフルエンザの世界的大流行に備える警戒レベルをフェーズ3からフェーズ4に引き上げたのに続いて、同月30日には大流行直前の兆候を意味するフェーズ5へと更に引き上げた。

フェーズ4への引上げを受けて新型インフルエンザが発生したことを宣言した日本政府は、航空機の機内検疫など水際対策に乗り出し、港湾でも検疫強化がなされているが、5月9日には、日本国内で初の感染者が確認されたところである。

このように事態が進展する中、検疫機能を有している関門港は、発生国からの客船の受入れが集約される全国3か所の港湾の一つに指定されていることもあり、本市においては市民を感染の危険から守る対策や、万一の患者発生時の対応など、万全の備えが緊急に求められでいる。

ついては、本年2月の本市議会定例会において「新型インフルエンザ対策に関する決議」を全会一致で可決したところであり、最近の急迫した状況を踏まえ、更に、次のとおり具体策を申し入れるものである。

1 万一の患者発生に備えて、ダミフルなど抗インフルエンザウイルス薬を必要量確保するとともに、これらの治療薬が必要な患者に確実に届くように措置すること。

2 新型インフルエンザ発熱外来については、既に設置した市立医療センターに加え、複数の医療機関で対応できるように、他の医療機関との連痍を図ること。また、当該医療機関の医療従事者への二次感染を防止するために、十分な安全確保のため措置を講じること。

3 市民一人一人が新型インフルエンザに対する正しい認識を持つことは無用な混乱や風評被害の防止にも必要である。そのために市として市民に正確な情報を提供すること。特に、家庭や個人でできるうがい、手洗い等の感染防止策などについて啓発を行うこと。

4 現在の事態に適切に対応するため、時機を失することなく必要な財渡措置その他の対策を総合的に実施すること。

平成21年5月14日

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