「平成21年7月中国・北部九州豪雨災害」対策についての申し入れ
「平成21年7月中国・北部九州豪雨災害」対策についての申し入れ
北九州市 長 北橋 健治 様
2009年 8月 17日
日本共産党北九州市議団
団 長 石田 康高
7月24日から福岡県内に降り続いた雨は、 北九州市小倉南区頂吉 で観測史上第1位の266.5ミリの1日降水量、79.5ミリの観測史上第2位の最大時間雨量を記録し、総雨量は3日間で451.5ミリに達しました。被害は全市に及び、昭和28年以来の大きな災害を本市にもたらしましたが、特に紫川と東谷川一帯に、浸水や土砂災害など多くの被害が発生しました。緊急の対応支援に当たられた消防はじめ関係職員に心からの敬意を表します。わが党も、市会議員を先頭に各区で支援活動と被害の調査を行い、8月10日には福岡県議団とともに、福岡県に対し緊急の災害対策を申し入れました。
秋の台風シーズンを控え、さらに被害の拡大が懸念されます。以下の項目について、福岡県とも協議の上、市として緊急の応急対策を講じるとともに、安全安心の市民生活のために河川改修等抜本的な防災対策を講じることを求め、申し入れます。
記
- 浸水、土砂災害、田畑の冠水など正確な被害実態を把握すること。床下浸水した地域でも、自動車の往来によって道路からの水が隣接した住宅へ波となって押し寄せ、床上浸水になるケースが出ており。自動車の通行等について、何らかのルールを検討すること。
- 農作物被害について収穫時期まで継続的に調査を実施すること。
- 住宅や宅地、農地に流入した土砂の撤去について市が支援すること。
- 私有地におけるがけ地防災対策工事助成制度を創設すること。
- ふるさとの川整備事業区間内の亀年橋の仮橋の復旧を急ぎ、紫川、東谷川、神嶽川の護岸損傷、溢水箇所について県と協議して、緊急の補修を実施するとともに抜本的な河川改修を行うこと。市管理の準用河川についても同様に対処すること。
- 災害救助法に準じて被災者の住宅再建支援や生活再建支援を市独自に行うこと。あわせて、被災者支援に関する現行の各種制度等について、市民に広く周知を図ること。
- 土砂災害の危険区域指定を急ぐこと。
- 防災情報、避難情報の周知について、今回の教訓を生かし改善を図ること。
- 要援護者の避難について対策を講じること。
- 鱒淵ダムの治水容量を増やす検討を県と行なうとともに、大雨時の事前放水をマニュアル化すること。
- 今回の豪雨による被災状況を詳細に分析し、合流式下水道の抜本改善を図ることを含め、全市的に効果的な雨水処理対策を講じること。
以上