海上自衛隊イージス艦「ちょうかい」の北九州港への入港許可の撤回を求める申し入れ
2009年5月22日
北九州市長 北橘 健治 様
日本共産党北九州市会議員団
団長 石田 康高
海上自衛隊イージス艦「ちょうかい」の北九州港への入港許可の撤回を求める申し入れ
海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」が、開港120周年を迎えた門司港に5月23日入港し、一般公開される予定と発表されています。
同艦は、日本の海上自衛隊に配備された初のイージスシステム搭載護衛艦であり、アメリカ海軍以外が初めて保有したイージス艦でもあります。
一方、最近の北朝鮮によるロケット発射問題への対応や、「海賊」対策に名を借りたアフリカ・ソマリア沖への自衛隊派遣など、政府によるやみくもな軍事的対応が懸念されています。
そうしたなかで、ミサイル迎撃の機能を備えたものへと改修されつつあると言われるイージス艦の入港と公開は、平和を願う市民感情を逆なでするものであります。同時に、今年開港120周年を迎えた同港が、この間さきの戦争において多くの兵員や武器・弾薬をアジア諸国に送り出し、筆舌に尽くしがたい犠牲と被害を与えた歴史に立ち、敗戦とともに平和と国際親善の港として再出発しました。その歴史に照らしても、今回の取り組みは全くふさわしくないものと言わざるを得ません。
ついては、北九州港が今後とも平和の港として発展するために、同港の港湾管理者の長として、今回の海上自衛隊イージス艦「ちょうかい」の入港許可を撤回するよう申し入れます。
以上